tail

[機能]

　　指定された場所からファイルの内容を出力します

[形式]

tail [{+|-}# {l|b|c|r}] [ <ファイル名> ]
	+ : このオプションが与えられた場合には，ファイルの先頭から指定され
	    た行（あるいは文字，ブロック）数をスキップしてその後ろから出力
	    します．
	- : このオプションが与えられた場合には，ファイルの最後の指定された
	    行（文字，ブロック）数だけを出力します．オプションが何も与えら
	    れないと，ファイルの最後の 10 行を出力します．		

　　以下に述べるオプションを使用する際には，その前に必ず上で述べた「 - 」あるいは「 + 」を付けなければいけません．

# :　「 - 」あるいは「 + 」の後ろに 10 進の正数字を置くことにより，行（文字,ブロック）数を陽に指定することができます．数字を書かなかった場合には，「 c 」，「 l 」の場合には 10，「 b 」の場合には 1 が，「 r ］の場合には無限大（末尾から先頭まで全て）が，省略値として使われます．

c :　文字を単位として表示開始位置を求めることを指定します

l :　行を単位として表示開始位置を求めることを指定します

b :　ブロックを単位として表示開始位置を決めます．1 ブロックは，512 バイトです．

r :　ファイルを末尾から先頭方向に，行単位で逆に表示することを指定します．「 r 」の前に数字を書かなかった場合には，ファイルの末尾から先頭まですべてを行単位で逆に表示します．数字を書いた場合には，その行数だけ末尾から逆に表示します．

　　以上の 4 つのどれも指定しなかった場合には，「 l ］を省略値とします．また，オプションを全く付けなかった場合には，「 -10l 」をデフォルトオプションとします

[使用例]

1. ファイル regex.c の最後の 10 行を出力します

   tail regex.c			

2. ファイル regex.c の最初の 5 文字をスキップし，残りを出力します

   tail +5c regex.c			

3. ファイル regex.c の最後の 512 バイトを出力します

   tail -b regex.c			

[参照]

less,　head,　cat,　zcat,　compress,　uncompress,　wc