TreeSet <E> クラス

[内容]

　　木構造データを扱うクラスです．オブジェクトの集まりを扱うための Collection インタフェースが実装されています．

[コンストラクタ]

• public TreeSet()
  空の TreeSet オブジェクトの生成

• public TreeSet(Comparator comparator)
  コンパレータで順序づけされた空の TreeSet オブジェクトの生成

• public TreeSet(Collection c)
  与えられた Collection オブジェクトの各要素を要素とする TreeSet オブジェクトの生成．データは通常の方法で並べ替えられる．

[主なメソッド]

• public boolean add(Object o)
  指定された要素が存在しなければ追加し，true を返す

• public boolean addAll(Collection c)
  Collection オブジェクト c に含まれるすべての要素を追加する．もし，データ構造に変化があれば true を返す．

• public Object ceiling(Object e)
  指定された要素と等しいかそれよりも大きい要素のなかで最小のものを返す

• public void clear()
  すべての要素を削除する

• public boolean contains(Object elem)
  要素 elem が含まれていたら true を返す

• public boolean containsAll(Collection c)
  Collection オブジェクト c の要素がすべて含まれていたら true を返す

• public Object first()
  最初の要素を返す

• public SortedSet headSet(Object toElement)
  指定された要素より上位にある要素の部分集合を返す（指定された要素を含まない）

• public boolean isEmpty()
  要素が含まれていない場合に true を返す

• public Iterator iterator()
  Iterator インタフェースを実装するオブジェクトを返す．Iterator インタフェースは，データセットに含まれる要素に 1 つずつアクセスするため，以下に示すようなメソッドを持っている．

  • public boolean hasNext()
    次の要素があれば true を返す
  • public Object next()
    次の要素を返す
  • public void remove()
    最も最近 next() で呼ばれた要素を削除する

• public Object last()
  最後の要素を返す

• public boolean remove(Object o)
  指定された要素で，最初に見つかったものを削除する．削除された場合は true を返す．

• public boolean removeAll(Collection c)
  指定された Collection オブジェクトに含まれている要素をすべて削除する．削除された場合は true を返す．

• public boolean retainAll(Collection c)
  指定された Collection オブジェクトに含まれていない要素をすべて削除する．削除された場合は true を返す．

• public int size()
  要素の数を返す

• public SortedSet tailSet(Object fromElement)
  指定された要素より下位にある要素の部分集合を返す（指定された要素を含む）

[使用例]

1. プログラム例は，TreeSet クラスの各メソッド等の使用例です．

[参照]

Vector,　HashSet,　Stack,　PriorityQueue,　ArrayList,　HashMap,　TreeMap,　ArrayDeque