湖西→春野→川根→金谷
- 平成22年(2010年)5月2日,はじめて,折りたたみ自転車 BD-1 を使用してツーリングに出かけました.自宅から,浜名湖西岸を北上し,瀬戸を通り(浜松市北区),国道 362 号に入り,浜北区を経由し天竜区へ向かいました.天竜区では,国道 152 号と同じ道になっていますが,山東において,国道 152 号と別れ,同じ天竜区の春野町に向かいました.
- 152 号は,以前,飯田からの帰りや高遠・伊那へ行った際に通ったことがありますが,ここから春野へ向かう 362 号は初めて通ることになります.道は,2 車線のきれいな道です.途中の横川に「いっぷく処横川」(右写真)という道の駅(?)があります.トイレに行ったり休憩するには良い場所ではないでしょうか.車はある程度通りますが,天竜までの道よりはかなり減っています.春野町領家までは峠越えの道ですが,峠(秋葉峠)はトンネルで通過するため傾斜も緩やかであり,多少車が気になりますが,走りやすい道です.特に,峠から領家への下りは思いっきりスピードを出すことができます.また,サイクリングを行っている人も多く見かけました.領家まで,自宅から,ほぼ 60 ㎞ の行程です.春野は,山と川に囲まれ(実際に,川に囲まれているわけではありませんが,いくつかの川が複雑に流れているためそのように感じます),すばらしい場所です.「こんなところに住めたら」といった感じを受けました.
- しばらく,2 車線の整備された道が続きますが.まもなく,1 ~ 1.5 車線の道になります.そして,川に沿いながら走ることになります.車も非常に少なく,川のせせらぎを聞きながら走る気持ちの良い道が続きます(下の左写真).私の最も好む環境です.春野町麦島までは,川に沿った緩やかな登りですが,その後は,峠越えのため上り坂が急になってきます(それほど長くありませんが).峠(下の中写真)が春野町と川根本町の境界になっており,ここでやっと浜松市から抜け出すことになります.峠を越えると,大井川へ向かう下り坂になりますが,深い谷の間を下る曲がりくねった 1 ~ 1.5 車線の道であり(下の右写真),下りとはいえ,あまりスピードは出せません.天竜から春野への道に比較して,春野から川根本町までの道は,勾配がきついところはありますが,自動車は少なく,静かで,非常に気持ちよい道だと思いますが,サイクリングを行っている人が極端に少なくなります.やはり,道の勾配のためでしょうか.
- 川根本町下長尾において,国道 362 号から離れ,国道 473 号に移りました.ここまで,自宅から,ほぼ 100 ㎞ の行程です.かなり,疲れてきましたので,大井川鉄道の適当な駅に行き,電車に乗ることを考えましたが,時間も早かったこともあり,JR の金谷駅まで行くことにしました.国道 473 号は,大井川に沿って下る道です.そのため,下りが多いことは確かですが,ある程度の上り坂も存在します.特に,金谷へ出る最後の上り坂(右写真)は,距離も長く,また,こちらの疲れもあり,かなりきつく感じました.しかし,朝の元気なうちであれば,たいしたことがない登りであると感じたかもしれません.
- 金谷駅へ着いた後,自転車を折りたたみ,鷲津駅まで帰ってきました.鷲津駅で,再び自転車を元に戻して,自宅まで帰りました.自宅を出発してから 13 時間,走行距離は 約 130 ㎞(鷲津から自宅までを含めると約 135 ㎞ )の行程でした.今回のツーリングの結果,感じたことは以下の通りです.
- 折りたたみ自転車であっても,走行可能距離は MTB やロードレーサとあまり変わらなかった.これは,体力も脚力もない私自身の感想ですから,あまり一般的な結論ではないかもしれません.
- 特に,地面の凹凸の影響を受けやすく,折りたたみ自転車の乗り心地があまり良くない.
- 折りたたんだり,元に戻したりする操作が非常に簡単であるため,自転車から乗り物,乗り物から自転車といった変更が容易である.ただし,折りたたんだ際の持ちにくさ,重さといった点にあまり改善はなく,駅におけるホームの移動さえ大変である.
- いずれにしろ,折りたたみ自転車が十分使い物になるといった点は確認できたと思います.このことにより,今までは,1 日の行動範囲が自宅から 50 ㎞ 程度であったのが,折りたたみ自転車によって 100 ㎞ 程度まで広がりました.しかし,持ち運びを考えると「持ちにくさ」や「重さ」の点は気になります.肩などにかけて簡単に持つことができ,突起物などを気にせず移動でき,かつ,重さが 5 ㎏ 程度のものがあれば理想的なのですが.