IT パスポート試験
マネジメント系(IT管理)ー大分類5:プロジェクトマネジメントー
- 5-10 中分類10:プロジェクトマネジメント
- 5-10-27 プロジェクトマネジメント
5-10 中分類10:プロジェクトマネジメント
- 5-10-27 プロジェクトマネジメント
- プロジェクトとは,何らかの目標(通常,1 回限り)を,特定の時間・予算の制限下において,集団で実行するものである.ソフトウェアの開発などもプロジェクトの一例である.プロジェクト立上げ時には,プロジェクトの活動を総合的に管理及び調整するために,プロジェクト憲章を定める場合が多い.プロジェクトマネージャが中心となり,プロジェクトメンバが協力し合い,プロジェクトを推進することになる.プロジェクトの利害と行動に直接・間接的な利害関係を有する者をステークホルダ(利害関係者)と呼ぶ.
- 一般に,プロジェクトの実行や結果は,組織の成熟度に大きく左右される.組織の成熟度を表す指標として,以下に示す CMMI( Capability Maturity Model Integration )がよく使用される.
CMMI のレベル
| 内容
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レベル1
| 各人がばらばらの状態
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レベル2
| 特定のリーダがワンマン的に統率
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レベル3
| 作業の標準化が確立した状態
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レベル4
| 作業の標準化をさらに改善できる状態
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レベル5
| 作業の標準化を他に応用できる状態
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- プロジェクトの実行を管理することをプロジェクトマネジメントという.ピンボック( PMBOK:Project Management Body of Knowledge )では,5 つのプロセスグループと 9 つ の知識エリアからなるプロジェクトマネジメントに対する基本知識体系を定めている.プロジェクトマネジャは,プロジェクトを立ち上げ,計画に基づいてプロジェクトを進め,レビューなどを通じて進捗,コスト,品質,人的資源などをコントロールし,目標を達成することになる.
- 5 つのプロセスグループ
- 立ち上げプロセス
- 計画プロセス
- 実行プロセス
- コントロールプロセス
- 終結プロセス
- 9 つ の知識エリア
- 統合マネジメント
- スコープマネジメント(プロジェクトの目的と範囲)
- タイムマネジメント
- コストマネジメント
- 品質マネジメント
- 人的資源マネジメント
- コミュニケーションマネジメント
- リスクマネジメント
- 調達マネジメント
- プロジェクトマネジメントの中では,例えば,以下に示すような手法が使用される.
- アローダイアグラム: PERT 図参照
- ガントチャート: 日程管理図ともいう.アローダイアグラムと同様,スケジュール管理のために使用されるが,アローダイアグラムとは異なり,作業間の関係は表現できない.しかし,右図に示すように,各作業をいつ行うかが一目で分かる.
- WBS( Work Breakdown Structure ): 作業を複数の作業に分解し,階層的に表現した図である.作業分割構成,作業分解図とも呼ばれる.