fflush

[機能]

　　ストリームをフラッシュします．ファイルが出力用にオープンされているときは，そのバッファの内容をファイルに書き込みます．また，入力用にオープンされているときは，バッファの内容をクリアします．成功すると 0 を返します．

[形式]

#include <stdio.h>

int fflush(FILE *stream)
	stream : FILE 構造体へのポインタ		

[使用例]

1. 標準入力用バッファをフラッシュします．scanf 関数を実行すると，改行文字（ '\n' ）がバッファに残ります．そのため，「２）文字列を入力してください：」に応じて入力しようとしても，次の gets 関数がバッファに残っている改行文字を読み込んで，それを出力（ printf 関数）してしまうため，データを入力する前に次の入力を促すメッセージ（「３）文字列を入力してください：」）が出力されてしまいます．しかし，このメッセージに対応した入力を読み込んだあとで，fflush 関数を使用しているため，次の gets 関数は期待通りの処理を行っています．

   #include <stdio.h>
   
   int main()
   {
   	char str[81];
   /*
   		 fflush関数を使用しない場合
   */
   	printf("１）文字列を入力してください：");
   	scanf("%s", str);
   	printf("     %s\n", str);
   	printf("２）文字列を入力してください：");
   	gets(str);
   	printf("     %s\n", str);
   /*
   		 fflush関数を使用する場合
   */
   	printf("３）文字列を入力してください：");
   	scanf("%s",str);
   	printf("     %s\n", str);
   	fflush(stdin);
   	printf("４）文字列を入力してください：");
   	gets(str);
   	printf("     %s\n", str);
   
   	return 0;
   }
   			

   （出力）

   １）文字列を入力してください：aaa
        aaa
   ２）文字列を入力してください：
   ３）文字列を入力してください：bbb
        bbb
   ４）文字列を入力してください：ccc
        ccc			

[参照]

fclose,　setvbuf