Method クラス

　　Object クラスのメソッド method によってオブジェクト化されたメソッドオブジェクトのクラスです．メソッドの実体（名前でなく）とレシーバの組を封入します．C/C++ における関数に対するアドレスのようなものと考えることができます．
　　Proc クラスのオブジェクトと違ってコンテキストを保持しません．また，Method は取り出しの対象であるメソッドがなければ作れませんが，Proc は準備なしに作れます．その点から Proc は使い捨てに向き，Method は何度も繰り返し生成する場合に向くと言えます．また，内包するコードの大きさという点では，Proc は小規模，Method は大規模コードに向くと言えます．

［メソッド］ call

［メソッド］

call ( arg ･･･ )

call ( arg ･･･ ) { ･･･ }

　　メソッドオブジェクトに封入されているメソッドを起動します．引数やブロックはそのままメソッドに渡されます．

class Test
	def add(a, b)
		return a + b
	end
	def sub(a, b)
		return a - b
	end
end

obj = Test.new
a   = [obj.method("add"), obj.method(:sub)]
p a[0].call(10, 20)   # 30 を出力
p a[1].call(10, 20)   # -10 を出力

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