Proc クラス

　　Proc は，ブロックをコンテキスト（ローカル変数のスコープやスタックフレーム）とともに，オブジェクト化した手続きオブジェクトです．Proc は，ローカル変数のスコープを導入しないことを除いて，名前のない関数のように使えます．

［クラスメソッド］ Proc.new　ブロックを生成 Proc.new { ･･･ }　ブロックを生成
［メソッド］ [arg]　ブロックの実行 call　ブロックの実行

［クラスメソッド］

Proc.new

Proc.new { ･･･ }

　　ブロックをコンテキストとともにオブジェクト化して返します．ブロックを指定しなければ，このメソッドを呼び出したメソッドがブロックを伴うときに，それを Proc オブジェクトとして生成して返します．

block = Proc.new { |a, b, c| p [a, b, c] }
block.call(1, 2, 3)     # [1, 2, 3] を出力
block.call(1, 2)        # [1, 2, nil]
block.call(1, 2, 3, 4)  # [1, 2, 3] を出力

def test &block
	block.call(1, 2, 3)
end
test { |a, b, c| p [a, b, c] }  # [1, 2, 3] を出力

def test &block
	yield(1, 2, 3)
end
test { |a, b, c| p [a, b, c] }  # [1, 2, 3] を出力

def test
	block = Proc.new
	block.call(1, 2, 3)
end
test { |a, b, c| p [a, b, c] }  # [1, 2, 3] を出力

def test
	yield(1, 2, 3)
end
test { |a, b, c| p [a, b, c] }  # [1, 2, 3] を出力

［メソッド］

self [ arg, ･･･ ]
call ( arg, ･･･ )

　　手続きオブジェクトを実行して，その結果を返します．引数は，ブロックの引数にそのまま，多重代入のルールに従い，代入されます．プログラム例は，Proc.new を参照してください．

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