Ruby と C/C++
- C/C++ との比較を交えて -
- Ruby は,Perl の後継を目指したオブジェクト指向プログラミング言語であり,以下に示すような特徴を持っています.しかし,かなり問題のある言語だと思います.プログラムを実行するのはコンピュータですが,それを書くのは人間です.従って,プログラムを書くことにとって,最も重要なことは,「読みやすいこと,理解しやすいこと」です.プログラムを記述した言語に対してあまり知識がない人であっても,読めばある程度理解できることが必要です.その点,Perl は,知っている人にとっては書きやすい言語かもしれませんが,知らない人にとっては非常に読みにく,最悪の言語です.Ruby は,読みやすさの点における改善はなされていますが,Perl の悪い箇所をそのまま継承しているように思えます.例えば,記述を簡単にすることを目的に,$_ などの意味のない記号に対して特別の意味を持たせる,基本的な仕様で十分記述できる内容を仕様の複雑化によって簡略化を図っている,など,納得できないことが多いと思います.そのような意味から,Ruby を使用することはあまり推奨できませんが,使用する場合には,できる限りわかりやすさに重点を置いて記述してもらいたいと思います.以上のような理由から,必要ない,存在が不適切だ,等と思われる箇所は非表示にして,以下に示すようなボタンを表示しています.クリックすることによって,表示/非表示が切り替わります(このボタンには,その機能は付加してありません).
- インタプリタ言語である( C/C++ は,コンパイラ言語).
- 変数の型宣言が不要である.ただし,変数の種類(ローカル変数,グローバル変数など)は変数名から知る事ができる( C/C++ では,型宣言が必要).
- ガーベージコレクションを実行してくれる( C/C++ では,行わない).
- 整数のような基本的なデータ型をはじめとして,全てのデータをオブジェクトとして統一的に取り扱う.
- Perl をお手本とした強力な文字列操作や正規表現検索の機能がある.
- 組み込みの多倍長整数機能があるので,メモリが許す限り,非常に大きな整数の演算も可能である( C/C++ には,多倍長整数機能がない).
- Ruby の実行
- 対話モード
- ファイルの利用
- 文法の基本
- データ型
- リテラル
- 数値リテラル
- 文字列リテラル
- ヒアドキュメント
- シンボル
- % 記法
- 変数
- 擬似変数
- 演算子
- 演算子の種類
- 代入演算子
- [プログラム例 2.1] 簡単なプログラム
- 範囲式
- 条件演算子
- 制御文
- 分岐
- 繰り返し
- [プログラム例 3.1] for 文
- 例外処理
- BEGIN と END
- 配列
- 1 次元配列
- [プログラム例 4.1] 1 次元配列(平均点以下の人数)
- 多次元配列
- [プログラム例 4.2] 2 次元配列(複数クラスの試験)
- 代入と複製
- メソッドとブロック
- メソッド(関数)
- ブロック
- [プログラム例 5.1] 様々な引数
- クラスとモジュール
- クラス
- [プログラム例 6.1] クラスの定義と参照
- 派生クラス(継承)
- モジュール
- 演算子の多重定義(オーバーロード)
- 特異クラスと特異メソッド
- 入出力
- 標準入出力
- ファイル入出力
- 変数の有効範囲(スコープ)
- [プログラム例 8.1] 変数の有効範囲(スコープ)
- 標準ライブラリ
- 組み込み関数
- 組み込み変数
- 組み込み定数
- 組み込みクラス
- 組み込みモジュール
- その他
- Ruby と CGI
- 一般的方法
- CGI クラスの利用
- Ruby と MySQL
- 正規表現
- 正規表現とは
- メタ文字
- 様々な例題