AbstractAction クラス
- [内容]
- Action インタフェースのデフォルトの実装を提供するクラスです.この抽象クラスをサブクラス化して,actionPerformed メソッドを定義するだけで,イベント処理を行うことができます.なお,Action インタフェースは,同じ機能が複数のコントロールによってアクセスされる場合に,ActionListener インタフェースに対する便利な拡張機能を提供します.
- [主な変数]
- public static final String LONG_DESCRIPTION ( Action から継承)
- アクションについての詳細な説明を格納するために使われるキーであり,コンテキスト依存ヘルプで使うことができる
- public static final String NAME ( Action から継承)
- アクションの名前を格納するために使われるキーであり,メニューまたはボタンで使われる
- public static final String SHORT_DESCRIPTION ( Action から継承)
- アクションについての短い説明を格納するために使われるキーであり,ツールヒントのテキストに使われる
- public static final String SMALL_ICON ( Action から継承)
- アクションに対応する小さいアイコンを格納するために使われるキーであり,ツールバーのボタンに使われる
- [コンストラクタ]
- public AbstractAction()
- public AbstractAction(String name)
- public AbstractAction(String name, Icon icon)
- 指定された説明文字列,および,アイコンを使用して,Action オブジェクトを生成する
- [主なメソッド]
- public void actionPerformed(ActionEvent e) ( ActionListener から継承)
- アクションが発生すると起動される
- public Object getValue(String key)
- 定されたキーに関連した Object を返す
- public void putValue(String key, Object newValue)
- 指定されたキーに関連した Value を設定する
- public void setEnabled(boolean newValue)
- アクションを使用可能か否かを設定する
- [使用例]
- プログラム例では,2 つのボタンを用意し,赤いボタンを押すとテキストエリアの文字が赤に,また,青いボタンを押すと青に変わります.ActionListener を用いてイベント処理を行っています.なお,各ボタンには,ツールチップ(マウスが特定の場所に入ったとき,説明などに使う窓)が貼り付けてあります.下図における「文字を青くします」という表示が,マウスが青いボタン領域に入ったとき(図では,マウスカーソルが表示されていない)表示されるツールチップの結果です.

- プログラム例も,上と同じ処理を行うものですが,AbstractAction クラスを用いてイベント処理を行っています.
- プログラム例は,JToolBar クラスの各メソッド等の使用例です.各ボタンには,ツールチップ(マウスが特定の場所に入ったとき,説明などに使う窓)がセットされています.下図における「イギリス」という表示が,マウスがイギリス国旗の領域に入ったとき(図では,マウスカーソルが表示されていない)表示されるツールチップの結果です.

- プログラム例は,チェックボックスを利用した例です.イベント処理の際,Checkbox クラスとは異なり,ActionEvent を使用する点に注意してください.

- プログラム例では,上と同じ例題に対し,イベント処理を AbstractAction クラスを用いて行っています.
- プログラム例は,チェックボックスとラジオボタンを並べた例です.

- プログラム例は,上と同じ例を扱っていますが,イベント処理を AbstractAction クラスを用いて行っています.
- [参照]
- JToolBar, JButton, JCheckbox, JRadioButton, ActionEvent, ActionListener